長崎はっぴーあにまる☆ブログ☆

悲惨な運命のわんこたち動物がいることを知りました。 不幸なわんこたち動物が一匹でも減るように!! その情報発信と活動報告を長崎の佐世保より綴っていきます。 皆さんのご協力をよろしくお願いしますm(__)m

熊本市動物愛護センター セミナー参加

今日、福岡県春日市で開催された ねこともの会さん主催のセミナーに
参加してきました

犬猫殺処分ゼロをめざして
熊本市動物愛護センターの取り組みから学ぶ〜

「殺処分ゼロへの取り組み」 講師 : 松崎所長
地域猫活動について」 講師 : 松本獣医師


いつもで拝見している 熊本市動物愛護センターの松崎所長 と
松本獣医師… お二人とも優しさオーラがいっぱいでした




まず、このセミナーに参加しての感想を一言でいうと、
素晴らしい 目からウロコでした
収容されているわんにゃんたちに対して、
次から次に出てくる所長さんの愛情あふれる言葉に
感激して涙が出そうになりました

私が一番知りたかったのは、
8年ほど前までは、わんこたちだけでも500匹以上も殺処分をしていた熊本市
「殺処分ゼロ」を目指すきっかけは何だったのかということでした。
これが、分かれば他の自治体でも 応用出来るのではないかと
いつも思っていました。
でも、所長さんの答えは、簡単でした。 「ただ、殺処分をしたくなかった…」
やっぱり、そうなんだ… 所長さん も 獣医師さんも 私たちと同じ思いなんだ
ただ、それを努力して変えていこうという意気込みが
熊本市動物愛護センターにはあったんだ

所長さんと松本さんがセンターに赴任されたのが、H13年
その年に、熊本市動物愛護推進協議会を設立
それから、「殺処分をゼロ」を目指します。

H14年から 「動物管理センター」から「動物愛護センター」に
名前が変わりました。
まさに、処分施設から生きる方へと少しずつ変わってきました。
まず、最初にされたことは、迷い犬を収容された時の公示を
文章から わんこの写真付きの公示に変えられました。
それだけで、「このわんこの飼い主が見つからなかったら、
私に譲ってくれませんか?」という問い合わせが入るようになったそうです。
H14年以前は、子犬の譲渡しかされていませんでしたが、
成犬の殺処分に疑問を持たれ、成犬譲渡マニュアルを作られました。
その年の12月に、ホームページに迷い犬情報を掲載されるようになりました。
動物のことばかりトップページの新着情報に載ることに対しても
広報課の方の応援(後押し)があったことも、素晴らしいな〜っと思いました。

所長さんと松本さんが赴任されて9年目
H21年度の殺処分数は、わんこ1匹、にゃんこ3匹 です。
わんこは、土佐犬でどうしても噛むことが治らず、
職員さんが着ている服を噛みきちぎったということで、規定でやむを得ず…
にゃんこは、交通事故で助かる見込みがなかったため…
熊本市は、H19年1月からガス処分機による殺処分を中止し、
麻酔注射による安楽死に変えられています。

飼い主による飼い犬・猫の持ち込みについては、
少しでも「本当は誰かにもらってもらいたい」という気持ちがある人には、
100%引取りを断られるそうです。
その代わり、飼い主さん募集の掲示版に載せることを勧め、
大体、そこで飼い主さんが見つかるそうですが、
万が一、2回載せても見つからなかった場合は、引き取られるそうです。

もう一つの持ち込み理由の「処分して欲しい」という人には、
1回目→まず、理由を良く聞き、その理由は、しつけがうまくいってなくて、
困っているということがほとんどなどで、アドバイスをして,
「まずは一週間、様子を見て下さい」と伝える。
この時点で、引き取って欲しいという人が、減るそうです。
2回目→それでも、ダメだった場合、さらにしつけのアドバイスをする。
3回目→それでも、ダメだった場合、プロのトレーナーを紹介する。
(料金は飼い主負担)
4回目→それでも、ダメだった場合、もう一度話を聞く→引き取る
と言うように、引き取りの依頼があっても、すぐには引き取らず、
4回はお話をされるそうです。
こういう根気のいるお仕事の積み重ねが、
今の成果に繋がっているんですね

今、センターには1年くらい収容されているわんこがいるそうです。
長く収容することのわんこたちにとってのメリットは、
その間にしつけなどが出来るということです。
昼間は、わんこたち全頭を檻の外へ出して、日光浴をさせているそうでが、
この出し入れの時に、わんこたちの性格も見れるというメリットもあるそうです。
これは、職員さんたちのアイデアだそうで、
普通、手間隙かけないようにするところを、
うちの職員たちははすごいな〜っと所長さんがお話されていました
私も、素晴らしいと思います
だから、ホームページの収容犬情報にわんこたちの性格や様子が、
あんなに詳しく書けるんですね〜

後、期限付きでトリマーさんを雇われているそうです。
わんこたちは月に2回、シャンプーやカットをしてもらって、
譲渡希望者の方にも「連れて帰ってそのままわんこにほおずりできる」と、
評判だそうです
わんこたちも衛生的にもいいですね。

収容施設ですが、檻の前にそのわんこの写真が張られてあり、
性格もがビッシリと書かれていました。
見に来られた方にも分かりやすくていいな〜と思いました。
子犬や小型犬は、別にケージに収容されていて、
ケージの下に敷く新聞紙は、市民の方の寄付で集められているそうです。
収容期間が長くなると、わんにゃんたちの食事代が高くなってきますが、
補正予算や市民からの寄付で補っているそうです。
市民の協力も大きいですね。
にゃんこの収容場所は、縦型の段があるケージで、
上下運動が出来るようになっているそうです。

今行っている啓発は、大人から子供へと対象を移し、
幼稚園や小学校へ、実際に収容されているわんこたちを連れて行き、
センターにいるわんこたちの話されたりしているそうです。


そして、今、熊本市では、「迷子札をつけよう100%運動」もされています
「殺処分ゼロ」を目指すには、迷い犬を飼い主さんに返還することが重要だと、
所長さんがお話されていました。
飼い犬がいなくなったら、どこに連絡をすればいいのか…など
市民への周知に努めることが大事だと言うことも話されていました。

松本さんは、地域猫につていのお話をされましたが、
にゃんこだけのための活動になってしまうと、
地域の方の理解を得るのが難しくなってしまうので、
 「住み良い地域を作る活動」という気持ちで始めることが大切だと
お話されていました。
それが、不幸なにゃんこが減る(避妊) = 住民の被害が少なくなる 
ということに繋がっていくということです
佐世保市地域猫活動の方は、少しずつ進んでいて、
モデル地区も増えているようです

今日、セミナーを主催された ねこともの会さんも
春日市大野城市で、地域猫活動をされています。
この会が発足して、まだ一年ちょっとだそうですが、
会員さんは30名ほどいらっしゃるそうです。
現在、ねこともの会さんでは、
一緒に活動して下さるボランティアさんを募集されています。
お近くの方で「地域猫活動」に興味があられる方は、
こちらまでお願いしますm(__)m  nekotomonokai☆yahoo.co.jp
(☆を@に変えて下さい)

今日のセミナーを受けて、私が感じたことは、
全ての人(市民も行政側も)が、
どれだけ、わんにゃんたちの立場になって考えることが出来るか、
わんにゃんたちに愛情を持って接することが出来るが、
市民の意識 動物取扱業 行政を変えていく、
キーワードじゃないかな〜っと思いました。
これが、なかなか難しいのですが…
私も、また、勉強をし頑張って行きたいと思いましたm(__)m

最後に… 今日は、素晴らしい講演をして下さった熊本市動物愛護センターの
松崎所長さん、松本獣医師さん どうもありがとうございました。
セミナーの主催をされた ねこともの会の皆さん、お疲れさまでした。
そして、セミナーに誘って下さった I さん、どうもありがとうございました。
一緒に参加してくれたさん、ありがとうございました


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