今年の7/28〜8/27まで、環境省で募集していた
「動物取扱業の適正化について(案)」についての
パブリックコメントの集計結果が出ました。
動物愛護とは関係なしに、商売の不利にならないように、
意見集めに頑張っていた業者もいたようですが…
動物たちのことを本当に誠実に真剣に、
考えている人たちの方が多いということが、
証明された結果となりました
この皆さんの貴重な意見が無駄にならないよう、
来年の動物愛護管理法の改正に、反映されることを祈ります…
集計結果の概要をお知らせします。
詳しい意見 や その理由については、
環境省のPDF資料をご覧下さいm(__)m
意見件数
FAX 8,162 メール 50,767 郵送 62,899
意見提出者
個人 122,138 団体 246
(1)深夜の生体展示規制 及び 展示時間制限
賛成 54,939
反対 119
(2)移動販売の規制強化
賛成 43,992 ( 禁止すべきとの意見も含む )
反対 105
(3)対面販売・説明販売・現物確認の義務化
賛成 59,786 (ネットによる動物の売買を禁止すべきとの意見も含む)
反対 136
(4)犬猫オークション市場の動物取扱業への追加
賛成 58,101 ( 犬猫オークション禁止すべきとの意見も含む )
反対 15,124
(5)8週年齢未満の犬猫の販売(親等からの引き離し)
禁止にすべき 43,295
8週年齢以降にすべき 19,099
45日未満の犬猫を規制対象とすべき 31,408
業界の自主規制に任せるべき 2,464
現行基準のままとすべき 12,500
その他 2,778
(6)犬猫の繁殖制限措置 ( 繁殖回数・年齢などの規制 )
賛成 57,474
反対 34,753
その他 1,940
( 売れ残った犬猫について、終生飼養の施設を持つ
ブリーダーの登録制(許可制) など )
(7)飼養施設の数値規制 ( ゲージの大きさ、環境などの規制 )
賛成 39,983
反対 34,100
(8)動物取扱業の業種追加の検討
�D教育・公益目的の団体
動物取扱業とすべき 21,273
〃 すべきでない 65
その他 1,690
( 学校・福祉施設における飼養基準を強化・具体化すべき など )
(9)関連法令違反時の登録拒否・取消しを行える法規制
賛成 41,872
反対 7
(10)登録取消の運用の強化
賛成 45,493
反対 8,200
(11)業種の適用除外(動物園・水族館)
賛成 9,748
反対 25,689
(12)動物取扱責任者研修の緩和
賛成 2,458
反対 28,403
(13)販売時説明義務の緩和(犬猫以外の小動物等)
賛成 6,642
反対 27,949
(14)許可制の検討 ( 登録制から許可制に強化する必要性)
許可制を導入すべき 37,062
現行の登録制のままでよい 16
その他の意見
○殺処分をなくすべき。
○二酸化炭素による殺処分を禁止すべき。
○動物虐待にあたる、闘犬、闘牛を禁止すべき。
○動物を店舗で展示販売するしくみをなくすべき。
○アニマルポリスを導入し、厳しく違反を取り締まるようにすべき
など。
ほとんどの項目において、
今のペットショップ や ブリーダー等の業者にに対して、
厳しい規制を求める意見が、圧倒的に多かったです
それに反して、「生後8週齢未満の犬猫の販売規制」を
どうしても阻止したいという業者の思いが
(5)の赤字で表した数字となっているのではないでしょうか…
それから…
(7)飼養施設の数値規制 ( ゲージの大きさ、環境などの規制 )ですが、
これに対しても反対意見が多く見られました。
何故でしょう…
ドイツに生体販売のペットショップがないのは、
この規制が厳しく設けられているため、
ペットショップの経営が成り立たないからです。
日本にも、この厳しい規制が出来れば、
ドイツのように生体販売のペットショップがなくなるかも…。
そうなっては困る業者の意見が多かったのではないかと
感じました…
個人的には、(8)動物取扱業の業種追加の検討(教育) も重要でした。
学校等で飼育されている全ての動物たちに対し、
適正な管理、飼育が行われているとは限らないと思います。
なので、学校等においても動物を取扱う規制が必要だと思います
また、適正な管理や飼育が行われていない場合は、
「生き物の命を大切にする」という教育の役割を果たしておらず、
必ずしも学校飼育が必要なのかも疑問です…。
今回のパブコメの結果も踏まえ、
法律施行令の一部を改正する政令案への意見募集と
今回の「動物取扱業の適正化」以外の意見募集も始まりました。
また、次の記事でご紹介しますm(__)m
動物たちのために、多くの皆さんに意見を出して頂きたいと思っています。
わんにゃんたちの里親さん探しは、もちろんですが、
動物愛護の情報発信など、動物たちのためにやりたいことが、
まだまだたくさんあります
クリックの応援をよろしくお願いしますm(__)m